取引アプリのロビンフッドは2023年第2四半期の決算を発表し、売上高が減少したものの、公開企業となって初めて黒字化を達成した。
8月2日に発表された四半期報告書によれば、ロビンフッドの仮想通貨取引からの収益は18%減の3100万ドルとなった。オプション取引など他の取引ベースの収益も減少し、オプションは5%減の1億2700万ドル、株式は7%減の2500万ドルとなった。過去1年間で、ロビンフッドの売上高は2020年6月の2億200万ドルから4%減の1億9300万ドルに減少した。
しかし、売上高の減少にもかかわらず、同社は純利益2500万ドルを記録した。これは、今年の第1四半期の純損失5億1100万ドルと比べると大幅な改善だ。これは、過去数カ月の営業費用の改善によるもので、4500万ドル減少している。
EBITDAは、前四半期比で31%増の1億5100万ドルに上昇し、利益率は5ポイント増の31%になった。EBITDAは、同業他社の業績を比較する際に、アナリストや投資家、金融専門家によく使用される。前四半期には、保有資産総額が13%増の890億ドルに増加し、「株式の評価額の上昇と継続的な純入金」によるものだという。
ロビンフッド・マーケッツのCEO兼共同創設者であるヴラド・テネフ氏は、「第2四半期には、公開企業として初めてGAAPに基づく利益を達成するという重要なマイルストーンに到達した」と語った。「GAAP」とは、企業が財務報告を作成する際に使用する標準的な会計原則とガイドラインを指す。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン