ロビンフッドは6月30日、欧州連合(EU)域内における現実世界資産(RWA)トークン化の取り組みを強化する一環で、レイヤー2ブロックチェーンを立ち上げた。
新たに発表された施策では、株式トークン取引の開始と、最大3倍レバレッジの永久物取引の提供が含まれており、これらの取引はロビンフッドが2億ドルで買収した仮想通貨取引所ビットスタンプを通じて処理される。
ロビンフッドのレイヤー2ブロックチェーンは、アービトラム上に構築されており、米国株やETFトークン200種類以上の発行を可能にする。これにより、欧州の投資家が米国資産に24時間・週5日アクセス可能になるという。
この株式トークンには取引手数料が一切かからず、時間外取引も可能とされている。
ロビンフッドは、欧州の投資家向けにトークン化株式を提供する初の取引所ではない。米取引所ジェミナイはすでにストラテジー(MSTR)株のトークン版を提供しており、ビットコインに特化した企業への投資手段として注目されている。
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仮想通貨戦略の本格化
今回のトークン化戦略発表の数日前には、ビットコイン(BTC)、XRP(XRP)、ソラナ(SOL)に対応するマイクロ先物契約の導入も発表されている。
さらに5月には、ロビンフッドはカナダの仮想通貨企業ワンダーファイを1億7900万ドルで買収しており、北米における仮想通貨事業の基盤も拡大中だ。
米国内においては、RWAトークン化に関する健全な法整備の必要性を訴えており、ロビンフッドは米証券取引委員会(SEC)に対し、RWA市場に関する国家的な規制枠組みの提案書を提出している。
この提案には、オフチェーンでの取引とオンチェーンでの決済を組み合わせた「Real World Asset Exchange(現実世界資産取引所)」の立ち上げも含まれている。
RedStoneの最新レポートによると、RWA市場の規模は2025年6月時点で240億ドルを突破した。ただし、その大部分はプライベートクレジットや米国債のトークン化によって構成されており、株式のトークン化が占める割合は4億ドル未満にとどまっている。
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