リップルCEO 国際送金市場における10兆ドルの無駄を指摘 | 仮想通貨ビットコインとXRPの役割の違いも解説

リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOが23日、スイスのダボス会議(世界経済フォーラム)のパネルに登壇し、現在、クロスボーダー(国をまたいだ)送金市場では10兆ドル(約1090兆円)の事前積立金という無駄が発生していると指摘し、改めて仮想通貨XRPによる効率化の必要性を訴えた。

米経済番組CNBCが主催したパネルにおいてガーリングハウス氏は、「近代の金融インフラが事前積立金で成り立っているという現状を根本的に変える機会がある」とし次のように続けた。

もし仮想通貨の流動性を利用したリアルタイムの支払いに切り替えることができれば、(事前積立金の)10兆ドルを他の目的に使うことができる。それは社会にとって良いことだ。銀行にとっても良いことだ。業界にとっても良いことだ。それが我々が変えようとしていることだ

ガーリングハウス氏は、現在すでに約200の銀行と提携できているのは幸運と話し、リップルがクロスボーダー送金市場を変革する上で好位置につけていることを指摘した。

現在の国際送金市場で各銀行は、巨額の事前積立金を地元の通貨建てで保持していないといけない。しかし、リップルの決済サービスxRapidは、クロスボーダー送金の際、銀行が円や米ドルでXRPを購入し、そのXRPを送金先の地元業者が地元の通貨に両替する仕組みを提供。手数料が安いため、銀行が保持しなければいけない積立金はわずかですむという。

先日、英国の国際送金サービス会社MercuryFXがxRapidを使った英国ーメキシコ間の送金で「約1万2100円と31時間」の節約に成功したと発表。大手金融機関での採用がまだ進んでいないという見方もある一方、リップルはxRapidの普及を着々促進している。

BTCは価値保存手段 

またガーリングハウス氏は、仮想通貨ビットコイン(BTC)と仮想通貨リップル(XRP)を比較。ビットコインを保有していることを明かしたあと、2つの仮想通貨の役割が異なっていることを解説した。

「現在のビットコインを動かないものと捉えれば、スケーラビリティ(規模の拡大)の問題やPoW(プルーフ・オブ・ワーク)をモデルにしていることから、いくつかの現実的で大きな問題を抱えていると言えるであろう。だが多くの開発者がこの改善に乗り出している。(中略)私は、ビットコインがゼロになると言うことはできない

その上で、ビットコインは「価値保存手段」になるかもしれないという見方を示した。

一方、リップルが取り扱うXRPについて「ビットコインに比べて圧倒的に規模の拡大に耐えられる」と主張。「ビットコインに比べて圧倒的に低コストで圧倒的に速い」とし、XRPの実用面での優位性を解説した。

ガーリングハウス氏は昨年、一部のマイナーがネットワークの50%以上をコントロールするビットコインやイーサリアムよりもXRPは分散化されているという見解を示していた

リップルとは、仮想通貨の一種。リップルは通貨の名称であり、その通貨を発行・管理するシステムであり、それらを運営する会社名でもある。通貨としてのリップルの大きな特徴は従来の送金システムを劇的に改良できる可能性を秘めていること。Xrapidはリップルを様々な通貨の橋渡しを行うブリッジ通貨として利用することで、安価で迅速な国際送金を実現でき、単一でグローバルな金融ネットワークの構築を可能にするシステムとして注目される。

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