リップル社は18日、第3四半期(7-9月期)のリポートを発表した。仮想通貨XRPの売却による売上高は、前期比で約74%も減少した。10月に入ってXRPは約20%上昇しているが、背景にはリップル社による売却額の大幅減もあるかもしれない。

第3四半期のXRP売却額は、6624万ドル(約72億円)。第2四半期は2億5151万ドル(約270億円)だった。内訳は機関投資家への直接売却が5012万ドル(約54億円)、プログラム売却が1612万ドル(約17億円)だった。

第2四半期、リップル社によるXRP売却額が売り圧力になっているという批判が一部で出ていた。

XRP対ビットコイン

またリップルは、送金手段としてXRPとビットコイン(BTC)を比較。10月中旬時点で、スピード、TPS(1秒あたりの取引数)、手数料のすべての面でXRPがBTCを上回っていると指摘した。

  • スピード: XRP 3.8秒          BTC 9.2分
  • TPS :    XRP 1500超     BTC 7
  • 手数料:    XRP 0.0003ドル   BTC 0.758ドル

”FUD”が増えた

また、リップル社は「FUD(恐怖、不確実性、疑い)を煽るニュースが増えた」と指摘。「XRPを投げ売りしている」や「価格操作をしている」などXRPに関する誤報が拡散されていると懸念を示した。

その上でリップル社は、「今後も誤報とFUDに積極的に対処する。一方で透明性の高いXRPのステークホルダーとして責任ある行動をする」と述べた。

9月にツイッターのフォロワーが10万人以上いるCRYPTO BITLORDは、「XRPの投げ売りをやめろ」という抗議活動を開始。ハードフォークも辞さない構えを示し、XRPコミュニティーに対して「リップル・ワン」の下で団結するように呼びかけた

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