9日のビットコイン(BTC)円は1598万5円から取引が始まった。東京時間は材料待ちとなり、前日終値を挟み込み小幅な揉み合いに終始すると、欧州時間にはやや買い優勢となり1600万円を回復した。一方、米国時間序盤には、高寄りしたナスダックが上げ渋る展開となり、BTCは一時1590万円まで反落。尤も、エヌビディアを筆頭にハイテク株が粘り腰を発揮する中、BTCも下げ止まると、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、当局者のトランプ関税による物価上昇への影響の見解が割れていたことが好感され、米金利の低下を味方にBTCは1630万円にタッチ、ドル建てでは僅かに史上最高値を更新した。その後はやや水準を下げ、終値は1622万円となった。

ビットコインチャート
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト 英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。