イーサリアム(ETH)は9日、約4週間ぶりに2700ドルを上回って終値を付け、強気の勢いが続いていることを示した。上昇は10日も継続し、強気の市場構造を維持しており、心理的節目である3000ドルに向けた上昇局面が視野に入っている。
データ分析プラットフォームのスイスブロックは、現在のイーサリアムとビットコインの相関状況が第2四半期よりもはるかに強気寄りであると指摘しており、アルトシーズンの幕開けとなる可能性があるという。
ETHへの資金流入が勢いを増しており、エコシステムにまつわるナラティブも強化される一方で、ビットコインは勢いが鈍り、保ち合いに移行している。
チャートはETHの相対的なアウトパフォーマンスを示しており、4月7日の底打ち以降、初めて本格的なアルトコイン回復が始まった5月上旬の展開を彷彿とさせる。
スイスブロックは今後72時間の重要性を強調しており、ETHがこの期間に堅調さを維持できれば、真のアルトシーズンが始まる合図となる可能性がある。この流れは、ビットコインのドミナンス低下とも一致しており、過去にもアルトコイン急騰の前兆となってきた。
イーサリアムの強さを裏付けるもう1つの材料が、機関投資家による明確な需要の高まりだ。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)におけるETH先物の建玉は32億7000万ドルに達しており、これは2月2日以来の高水準となっている。これは機関投資家のポジショニングが活発化していることを意味し、ETHへの投資機運の加速を示唆している。
加えて、イーサリアム上場投資信託(ETF)への資金流入も安定しており、8週連続で純流入が続いている。この期間中に累計6万1000ETH以上が蓄積されており、先物建玉とETF流入の一致が価格上昇の信頼性を高めている。
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イーサリアム価格 3000ドル突破なるか
イーサリアムは現在、明快な市場構造を形成しており、強気派は5月以来のレジスタンスゾーンである2650〜2750ドルを明確に突破しようとしている。この水準は長らく強固なレジスタンスとして機能しており、過去にも何度も上抜けが拒否されてきた。
このレジスタンスゾーンを明確にブレイクすれば、心理的節目である3000ドルへの道が開かれる。
チャートでは、3000〜3300ドルの間に取引量の少ない領域が存在しており、この価格帯で過去の売買が少ないことは、抵抗が薄く、価格上昇が加速しやすいことを意味している。
日足の相対力指数(RSI)は60を超えており、継続的な買い圧力とラリーの力強さを示している。ETHは50日、100日、200日の指数平滑移動平均線もすべて上回っている。
一方で、ETHが2750ドルを明確に超えることができなければ、横ばいの保ち合いがしばらく続く可能性もある。特に現在はレバレッジの利用が高まっており、流動性のある安値圏である2375ドル付近までの下落も視野に入る。
仮想通貨アナリストのマールトゥン氏によれば、8日にETH先物の建玉が10.6%以上増加しており、これは投機的取引の増加を示すシグナルである。過去13回の同様のレバレッジ急増のうち11回は価格調整に続いており、注意が必要だ。
イーサリアムは現在、極めて重要な分岐点にある。今後数日間の値動き次第で、数か月にわたるレンジ相場をついに脱却できるか、それとも再び保ち合いに巻き戻されるかが決まるだろう。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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