仮想通貨マイニング企業ライオット・プラットフォームズが、マイクロBT社製のビットコインマイニングリグ6万6560台を購入した。これは同社史上最大規模のハッシュレート拡張であり、2024年4月に予定されているビットコイン半減期を見据えて行われた。追加購入契約は合計2億9050万ドル(426億円)で、1台あたり平均4360ドルを支払ったことになる。

ライオットは当初、マイクロBTから3万3280台を購入するとの合意に際し、追加購入オプションを含めていた。今回はこの追加購入オプションを実行したことになる。また両社は契約を更新し、ライオットが同じ条件でマイクロBTから最大26万5000台の追加マイナーを購入するオプションを新たに結んだ。

ライオットのジェイソン・レスCEOは、この注文が「当社史上最大のハッシュレート注文」とし、更新された合意がライオットのマイニング性能をさらに強化することを期待していると述べた。

新たに購入されるマシンの72%、つまり4万8000台以上がマイクロBTの最新モデルであるM66Sで、ハッシュレートは毎秒250テラハッシュ(TH/s)だ。残りのマシンはM66(1万4770台)とM56S++(3720台)モデルで構成される。これら6万6560台のマイナーは、ライオットのオペレーションに18エクサハッシュ/秒(EH/s)を追加する。

RiotとMicroBTの最新契約の購入概要  Source: Riot Platforms

ライオットは、6月に購入した最初の3万3280台のマイナーが2024年第1四半期に導入を開始し、新たな6万6560台のマイナーは2024年後半に導入されるとしている。同社は、9万9840台のリグが完全に設置され稼働すると、自社のマイニングハッシュレート容量が38EH/sに達すると見積もっており、それが2025年後半に期待されている。

ライオットは、2024年4月に予定されているビットコイン半減期が、最近の購入ラッシュの主な理由の一つであると言及していた。

ライオットの株価は12月4日に約9%上昇し、2023年の年初からの上昇率は345%を超えている

ビットコインマイナーは採掘量を増やす

ビットコインマイナーのクリーンスパークは11月に666BTCを生産し、10月の633BTCから5.2%増加、2022年11月比だと24%増加した。

同社のザック・ブラッドフォードCEOは、手数料による生産量が「大幅に増加」したと述べ、これはオーディナルへの関心が高まっているためだろうと語った。

「この傾向は、ビットコインのユースケースが拡大し、普及が進むにつれ、手数料がすぐにより大きな収益源になる可能性を示唆している」とブラッドフォード氏は付け加えた。

一方、ナスダック上場のテラウルフは11月に323BTCをマイニングし、10月の生産から3%増加した。同社はこの増加の多くがネットワーク取引手数料の高さによるものだとしたが、オーディナルズの影響には言及していない。

関連して、ハット8は11月30日に米国のマイニング企業USビットコインとの合併を完了し、新ハット8を設立した。これは12月4日にナスダックとトロント証券取引所(ティッカー:HUT)で取引を開始したが、初日の取引はそれぞれ11.75%、7.44%下落した。

12 月 4 日の NASDAQ における HUT の株価の推移 Source: Google Finance

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン