仮想通貨採掘会社ハット8マイニングとUSビットコイン(USBTC)は対等合併により、米国に拠点を置く新たな企業「ハット8(ニューハット)」を形成した。

カナダに拠点を置くハット8は11月30日に合併の完了を発表し、ニューハットのジェイミー・レヴァートンCEOは「仮想通貨における最大の合併・買収取引」と呼んだ。合併前、レヴァートン氏は3年以上にわたりハット8のCEOを務めていた。

この合併により、ハット8の普通株は、12月4日までにトロント証券取引所およびナスダックから上場廃止される。その代わりにニューハットの普通株が「HUT」というティッカーシンボルの下で上場される。上場廃止と再上場の過程で、ハット8の株主は保有するハット8株ごとにニューハットの普通株0.2株を受け取った。

ニューハットのアシャー・ジェヌート社長は、ビットコイン(BTC)の半減期に向けて会社を準備する計画を明らかにした。リソースを組み合わせることで、「ニューハットはセルフマイニング、ホスティング、管理サービスのオペレーションを含め、6つのサイトで総計約825MW(メガワット)のエネルギーにアクセスできる」としている。

ハット8は9月、ブリティッシュコロンビア最高裁判所からUSBTCとの合併に最終承認を受けた。合併に向けたプロセスは2月に始まった

当時、合併は米国およびカナダの当局からの承認を必要としていた。さらに複雑な法的事情として、USBTCはニューヨーク州ナイアガラフォールズ市との「法的紛争」に巻き込まれており、この紛争は、マイニングオペレーションが引き起こすとされる騒音公害について住民から批判されていた。この紛争は4月7日に解決された。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン