仮想通貨マイニング大手のライオット・プラットフォーム(RIOT)は、米テキサス州の施設を強化するため、3万3280台の「次世代」ビットコインマイナーを1億6290万ドル(約234億円)で購入した。マイニング機器メーカーのMicroBTから調達されたマイナーは、ライオットの自社マイニング能力を毎秒7.6エクサハッシュ(EH/s)向上させ、2024年半ばに予定されているビットコインの次の半減期に備える。

ライオットの最高経営責任者(CEO)であるジェイソン・レス氏は6月26日、2024年第1四半期にマシンが設置されると、同社の自社マイニング能力が20.1 EH/sに増加すると発表した。「これらの新しいマイナーは、完全に展開された際にライオットの自社マイニング能力に7.6 EH/sを追加し、今後のビットコイン半減期を前に、すでに強力なフリート効率をさらに向上させる」とレス氏は語った。

3万3280台のうち、8320台は220テラハッシュTH/sのハッシュレートを持つM56S+モデルで、残りの2万4960台はM56S++で230 TH/sとわずかに高性能だ。

ただし、マシンは12月まで到着せず、マイナーの全面展開は2024年半ばまで完了しない見込みだ。ライオットは、2024年12月31日までに追加で6万6560台のM56S++モデルを購入する可能性もあり、これにより同社の自社マイニング能力が15.3 EH/s増加する。同社は、このオプションを全部または一部で行使することを選択するかもしれない。

一方、ビットコインマイナーのアクロン・エナジーは6月21日、オハイオ州ハンニバルにある200MWのマイニング施設を未公開の金額で購入したと発表した。シドニーを拠点とするアクロンの初の米国進出であり、6月20日に2600万ドル(約30億円)を調達した後の展開だ。同社は、ハンニバルの施設でまず、100メガワット(MW)の電力を提供することを目指している。ホスティングサービスは、ビットコイン業界のクライアントに提供される予定だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン