分散型アプリdAppsユーザーに一番人気なのはトロン(TRX)で、イーサリアム(ETH)人気は縮小している。dApps分析サイトDApp.comが4月9日にリポートを公開した。しかし開発者にとってはイーサリアムが依然No.1だという。

イーサリアム上のdApp利用者は昨年比4%減少、今年は約7万2422ユーザーが利用しているという。

イーサリアムdAppでの取引量は、半数超が分散型取引(DEXs)、続いてギャンブル系アプリとなっている。毎日利用するユーザーの40%超がゲーマーで、ゲーマーが最も活発なのがイーサリアムdApp利用者とされている。

「イーサリアムベースのゲームは忠実なオーディエンスグループですでに安定したコミュニティーができている」

リポートによると、2019年第1四半期にdApp.comに追加されたdAppは504あり、その半分以上がイーサリアムベースだという。

「開発者にとってイーサリアムが依然No.1だということがわかる。それと同時に、マルチチェーン開発にひとつの傾向があり、多くのイーサリアムdAppは、イーサリアム+EOSあるいはイーサリアム+トロン、というようにマルチチェーンに拡張している」

一方、トロンのブロックチェーンのdAppアクティブユーザー数は、30万を超えるとされる一方、EOSは約26万とされる。また、2019年第1四半期終わりまでのトロンウオレット数は230万ドル(約2億5500万円)で、そのうち15.46%がdAppと関係しているとされる。

また、EOSdAppの95%、および、トロンとスティーム(STEEM)ベースの分散型アプリの80%超が取引を報告している。ホストするアプリ数ではイーサリアムチェーンが一番で、dApp数は600近くあり、過去3カ月以内の取引は報告されていない。

コインテレグラフが今週報じたように、トロンはdAppのスケーラビリティ拡張計画におけるセカンドレイヤー「サンネットワーク」を発表している。

先月末には、さまざまな専門家がイーサリアムネットワークは、開発者が他のネットワークに切り替えており、足場を失いつつあると指摘していた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Report: Tron Has Fastest Growing DApp User Base, Ethereum Still Developers’ First Choice