タイの証券監督当局(SEC)は、同国で始めてICO(イニシャル・コイン・オファリング)のポータルを承認した。また今後、STO(セキュリティ・トークン・オファリング)に関する基準を発表する意向を示した。バンコクポスト紙が3月12日に報じた

記事によると、タイSECの理事会はICOのスクリーニング、デューデリジェンス(顧客確認)の実行、スマートコントラクトのコード監査、およびKYC(本人確認)手続きの実行が可能な初めてのICOポータルを承認したとしている。 ICOポータルの運営者は外国企業であるという。

SECのフィンテック部門の責任者は、バンコクポスト紙のインタビューに対し次のように述べた。

「タイで初めて承認されたICOポータルは、商務省などの関連政府機関から正式に承認されています。(中略)最初のICO契約は、近いうちにデジタル資産国王令の下で公募される予定です。」

この責任者は、ICO市場はプロジェクトベースの無形なアイデアから有形資産に裏打ちされたICOまであり、成熟してきていると指摘。将来的にSECは、企業が有価証券およびその他の資産をトークン化できるようにする基準を策定することを明らかにした。

当初昨年11月に、タイSECは合法的に運営される初のICOポータルを明らかにすることを計画していた

翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。

編集 コインテレグラフ日本版
原文 Report: Thai SEC Approves Country’s First ICO Portal