中国の仮想通貨マイニング業者ホアティエ・ハンアン(華鉄恒安)が過去1年で9割以上の企業価値を失った結果、売却された。この企業や、元々は建設会社として中国の株式市場に上場していたという。8btcが19日に報じた。

ホアティエ・ハンアンの売却額は、約1200万元(約2億円)。1年前は1億7000万元(約28億円)ほども企業価値があったという。2018年以来、3万6500台ほどのマイニング機をAvalonとEbangから購入していた。

弱気相場が長引くとともにマイニング業界は苦戦。例えば中国の大手マイニング業者ビットメインは、2つの集団訴訟に加えて、イスラエルの開発センターの縮小、テキサスの事業縮小、オランダのオフィス閉鎖などの困難に直面している。

ただ今回、中国の上場企業が仮想通貨マイニングをしていたことが明らかになったのは初めてだという。このため、仮想通貨業界ではある意味ポジティブ材料として見られる可能性もある。

既報の通り、中国国家発展改革委員会(NDRC)が、仮想通貨のマイニングの禁止を検討している。NDRCは「当局が推進、制限、もしくは禁止を望んでいる産業リストの改訂版(草案)」を公表。450超あるリストのうち、ビットコインを含む仮想通貨のマイニングが含まれていたという。

ただ、NDRCは、同じ提案を2011年にも行なっており、未だに実行していない。もし実現するとしても数年かかり、中国の仮想通貨マイニング業者に対してすぐには影響を与えないだろうという見方も出ている

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Report: Chinese Publicly Listed Construction Company Turned Mining Firm Lost Over $23 Million