中国がビットコインを含む仮想通貨マイニングの禁止を検討しているというニュースが業界関係者に衝撃を与えたものの、実は今後の仮想通貨市場にすぐに影響は出ないのではないかという見方が出ている。

国家発展改革委員会(NDRC)は、「当局が推進、制限、もしくは禁止を望んでいる産業リストの改訂版(草案)」を公表。450超あるリストのうち、ビットコインを含む仮想通貨のマイニングが含まれていたという。

ただ、NDRCは、同じ提案を2011年にも行なっており、未だに実行していない。The Blockは、もし実現するとしても数年かかるだろうと指摘し、中国の仮想通貨マイニング業者に対してすぐには影響を与えないだろうと指摘した

また、仮想通貨インフルエンサーのWhalePandaは、このニュースをFUD(Fear(不安)Uncertainity(不確実性)Doubt(疑念)の頭文字から生まれた言葉)と断言した。

ビットコインのハッシュパワー(演算力)の74%を占めていると中国のマイニング業者。去年10月、米プリンストン大学教授などから構成される研究グループは、「ビットコインにとって最大の脅威は中国」と主張した

もし中国でマイニングが禁止されれば、「ビットコインの中央集権化問題」が解決され、むしろ仮想通貨業界にとっては朗報ではないかという見方も出ている。