ルーマニア最大の仮想通貨取引所Coinflux(コインフラックス)のCEOが、米国の捜査当局の令状を基に、詐欺や組織犯罪、マネーロンダリングの疑いで逮捕された。ルーマニア地元紙のMediafaxが13日に報じた

米国の求めで逮捕されたのは、コインフラックスのVlad Nistor(ブラッド・二スター)CEO。米国への引き渡しについては、ルーマニアの首都ブカレストの裁判所で、聴聞会が開かれるという。

コインフラックスは2015年に設立。ビットコイン(BTC)やイーサリアム (ETH)、ライトコイン(LTC)やリップル(XRP)など2億ユーロ(約256億円)の取引高があったという。CEOの逮捕を受けてConfluxは、すぐに全ての仮想通貨の取引を停止。捜査のため一部のプラットフォームにアクセスができない状態だという。

東ヨーロッパで普及する仮想通貨だが、ルーマニアでは規制が追いついていない現状があるようだ。

7月、ルーマニアの財務相が、電子マネーの発行を規制する緊急法案を発表。電子マネー発行者に対して、最低資本金を35万ユーロ(約4480万円)と定めることややルーマニア国立銀行(中央銀行)への登録を義務付ける内容が盛り込まれている。