中国の仮想通貨マイニング事業大手ビットメインが、夏の雨期に低コストで発電できる水力発電を利用するため、中国国内に20万台の自社マイニング機器を設置する計画を進めていることが明らかになった。コインデスクが3月21日に報じた。

中国の情報筋が明かした情報によると、中国南西部では夏の雨期により水力発電が低コスト化すると見越し、ビットメインが20万台の自社製マイニング機器を設置するという。マイニング機器のコストは約8000万ドル(約88億6000万円)から約1億ドル(約110億7400万円)と推定されている。

またビットメインは、中国南西部各地のマイニング業者と機器設置のための交渉および取引を始めているとした。情報筋によると、「アントマイナーS9i/j」のような古いモデルと一緒に、「同S11」や「同S15」のような新モデルも設置しようとしているという。

仮想通貨相場の低迷とともに、マイニング業界は苦戦が続いている。ビットメインも、大規模な人員削減、2つの集団訴訟に加えて、イスラエルの開発センターの縮小、テキサスの事業縮小、オランダのオフィス閉鎖などの困難に直面している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Report: Bitmain Plans to Set Up 200,000 Crypto Mining Machines in China