企業向けブロックチェーンサービスを提供するR3が自社の売却も含む戦略的選択肢を模索している。R3はCordaブロックチェーンの開発者を手掛けている。
ブルームバーグの報道によれば、R3は過去6か月間にわたり、アバラボ(Ava Labs)、ソラナ財団、アダラ(Adhara)と「予備的協議」を行い、合弁事業、自社の売却、少数株売却などの選択肢を検討しているという。
多くのパートナーと連携したブロックチェーン
Cordaは多くのパートナーを持つオープンなパーミッション型のブロックチェーンで、スイスのデジタル証券取引所SDX、フィンテック企業Hqlax、日本の金融サービス大手SBIなどが使用している。また、国際決済銀行(BIS)、SWIFT、さまざまな中央銀行や大手金融機関と共同で研究プロジェクトに参加している。R3は2019年にCordaを立ち上げ、2021年にはXinFinのXDCトークンを決済コインとして採用した。
2023年6月、R3は流動性管理と決済ソリューションを提供するアダラと提携し、相互運用性ソリューションを開発するためのハイパーレジャーラボを設立した。アダラはR3が戦略的協議を行っている相手の1 つである。
R3は2023年9月に従業員の20%を削減した。現在の従業員数は200~250人とされている。
Some of Cord’as use cases. Source: R3
2014年からスタートしたR3
ニューヨークを拠点とするR3は、2014年に9つの銀行のコンソーシアムとして始まり、2016年までに70以上のメンバーに成長した。最終的には200以上のメンバーを持つに至った。
R3は2016年に財政難に陥り、メンバーが脱退し始めた。JPモルガンのような元メンバーは独自のブロックチェーンを開発するに至った。R3は2018年にバークレイズ、UBS、ウェルズファーゴを含む40の機関から1億2200万ドルを調達し、同年には新規株式公開を検討した。
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