今年1月初め、世界の仮想通貨市場の時価総額は7000億ドル(約76.5兆円)を超え最高値を更新した。1400種以上ある仮想通貨の価格が軒並み上昇したためだ。
そんな中、チャンスを狙うトレーダーと投資家が仮想通貨の世界にどんどん参入してきている。今や多くの人が投資の観点から仮想通貨を見ているのが実情だ。ところが証券会社等のブローカーを通して行う株取引と違い、仮想通貨投資は第三者の仲介なしで取引できる。これを可能にするのが「分散型取引所」だ。
各国の仮想通貨取引規制の影響を受けない「安全な避難所」
若く活力のある仮想通貨企業「コインスパーク(CoinSpark)」は投資家とトレーダーに焦点を当てたビジネスモデルをベースに、新しいタイプの分散型デジタル資産取引所になろうとしている。同社の発行する「SPARK」コインは保有者への配当を通して仮想通貨コミュニティに報いる予定だ。分散型デジタル資産取引所を成長させながら、同コイン所有者が純利益の25%を受け取れるようにするのが目標だ。
コインスパークのビジネスモデルにおけるその他の主なポイントは、その物理的な所在地に関連している。各国で規制が強化されるなか仮想通貨取引所を取り巻く観測を考慮すると、コインスパークは外国人投資家にとって安全な避難所になるかもしれない。ケイマン諸島に拠点を置く同社は完全な認可を得ており、特定の国で仮想通貨取引が禁止された場合に影響を受ける投資家やトレーダーにとって「避難所」になる可能性がある。
「アルファポイント」社との連携
取引プラットフォームを円滑に開発するために、コインスパークは非流動資産を流動資産に変えるフィンテック企業アルファポイントと連携。同社はブロックチェーンを基盤とした企業向けソリューションを提供し、顧客が製品やサービスをローンチすることを可能にしている。新規市場の開拓や資産のデジタル化、オペレーションコストの削減等に活用されているという。特に、現在使われている複数の仮想通貨取引所のシステム開発に貢献した実績がある。また、アルファポイントは5大陸にまたがる顧客ベースと、サンフランシスコ、ニューヨーク、フィラデルフィアに拠点を持つ。
今回コインスパークではICOを通じ、計2500万枚のスパークトークンを発行。各トークン価格は0.0025ETHとなる。販売は2月14日のバレンタインデーに始まり、3月14日に終了する予定だ。同社は同トークンを全てのユーザーに同じ価格で提供したいと考えているため、プレセールは行わない。仮想通貨への関心の高まりを背景に、仮想通貨取引所の多くはカスタマーサービスや新規口座開設の処理に苦慮している。コインスパークでは4月中旬の立ち上げ以降、全ての懸念や質問を迅速かつ効率的に解決するため、高い水準のカスタマーサービスを24時間・年中無休で提供する体制を整えている。
ICO時点で、コインスパークの仮想通貨取引所はビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、リップル、ビットコインゴールド、ダッシュ、ライトコイン、IOTA、NEO、スパークの10種類を取り扱う予定だ。ICOが成功裏に完了しその後うまく進展した後の同社の最終目標は、その他多数の仮想通貨を取り扱い200種類以上の法定通貨とやり取りできるようにすることだ。スパーク(SPARK)トークンはICOと同時に即座に配布され、保有者は4月からコインスパーク取引所で同トークンの取引を始めることができる。
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