米国の現物ビットコイン上場投資信託(ETF)は木曜、2億3990万ドルの純流入を記録し、過去6日間で約14億ドルが流出したスランプに終止符を打った。
ファーサイドのデータによると、今回の反発を主導したのは資産運用大手ブラックロックで、同社のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)に1億1240万ドルを追加。次いでフィデリティのワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)が6160万ドル、ARKインベストと21シェアーズによるARK 21シェアーズ・ビットコインETF(ARKB)が6040万ドルを記録した。
一方、10月中旬以降一貫して資金流出が続いていたグレースケールのGBTCには変化がなかった。
この6日間の売り越しは、ETFが今年1月に取引を開始して以来、最も急激な資金流出の一つとなった。
イーサリアムETFとソラナETFの動向
現物ビットコインETFと同様に、イーサリアム(ETH)を追跡する上場投資商品も小規模ながら6日連続の資金流出を経験した。
SoSoValueによると、現物イーサリアムETFは6日間で計8億3700万ドルが流出したが、木曜には小幅な反転が見られ、1251万ドルの純流入が確認された。
一方、ソラナ(SOL)の現物ETFは10月28日のローンチ以来好調を維持している。SoSoValueのデータでは、ソラナETFはこれまでに3億2200万ドルの資金流入を記録し、1日たりとも純流出を記録していない。
ETFは仮想通貨市場の流動性を支える柱
仮想通貨マーケットメイカーのウィンターミュートは、ETFを「仮想通貨市場の流動性を支える3本柱の1つ」と位置づけた。
同社はブログ投稿で、流動性こそがあらゆる仮想通貨サイクルの原動力であり、技術的進歩よりも市場への影響が大きいと指摘した。
ウィンターミュートは、ステーブルコイン、ETF、デジタル資産トレジャリー(企業の仮想通貨保有)を流動性の三大要素と定義し、これら3分野すべてで資金流入が現在は「横ばい状態」にあると述べた。
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