イーサリアム(ETH)は直近の下落局面を経て、アナリストの一部から最適な蓄積ゾーンに突入したとの見方が広がっている。

トレーディング企業MNトレーディングキャピタルの創業者ミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は木曜、Xへの投稿で「ETHの下落は想定より少し深かった」と述べた上で、「依然としてポジションを積み増すのに絶好のエリアだ」と指摘した。

トレーダーは年内5000ドルを予想

コインマーケットキャップのデータによると、ETHは過去7日間で13.61%下落し、火曜には一時3099ドルまで下げたが、記事執筆時点では3337ドルまで回復している。

トレーダーのアッシュ・クリプト氏は、「現在のETHは巨大なベアトラップのように見える」とし、年内に5000ドルへ到達する可能性に期待を示した。

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ETH価格の推移 Source: CoinMarketCap

データサイトのコイングラスによると、2013年以降、11月は歴史的にビットコインが最も好調な月だが、イーサリアムの平均リターンは比較的控えめで5.76%にとどまる。

それでもETHはわずか1か月前の10月7日には4740ドル近辺で取引されており、複数の市場参加者は「その水準への回帰は近い」と予想している。

「これからETHで史上最大級の反転を目撃することになる」とトレーダーのゴードン氏は述べた。

また、一部トレーダーは取引所におけるETH供給量の減少に注目しており、供給逼迫が価格上昇の引き金になる可能性があると指摘している。

SNS上では強気ムードが急回復

市場全体が依然として「恐怖」ムードにあるなか、イーサリアムの価格が木曜に一時3500ドル近くまで反発したことで、SNS上のトレーダー心理は急速に強気へと傾いた。

マーケット分析プラットフォームのサンティメントによると、ETHの反発が「復調の兆し」と受け止められ、強気コメントが急増。過去数か月で最もポジティブなセンチメントが形成されつつあるという。

一方で、市場全体のセンチメントを示す恐怖強欲指数は金曜、100点中24点と「極端な恐怖」を示しており、他の主要仮想通貨に対しては依然として慎重姿勢が強い。

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