ペイパルの社長兼CEOのダン・シュルマン氏は、2021年第1四半期の決算説明会の中で、デジタル資産は好調であり、仮想通貨と中央銀行デジタル通貨が「より公平な金融システム」を構築する原動力になるだろうと発言した。
暗号資産を採用するペイパルの動きは成功したわけが、決算説明会では、デジタル資産に関するペイパルの将来の計画に議論が集中した。
「私たちは、金融システムの現在の技術的基盤が今後数年間で大幅にアップグレードされると考えている」とシュルマン氏は述べ、これがパンデミックの回復に役立つだろうと付け加えた。
「仮想通貨と中央銀行デジタル通貨の両方が、より包括的な回復とより公平な金融システムを形成する上で重要な役割を果たすことができる」
シュルマン氏は、ペイパルが広範囲な仮想通貨ロードマップを計画していると述べ、デジタル資産のイノベーションは「政府と協力して、地域や国、および世界の規制枠組みに準拠して」追求するとも述べている。
またシェルマン氏は「私たちの仮想通貨の取り組みにより、戦術的に非常に多くの素晴らしい結果が得られた」とも述べている。
シェルマン氏はペイパルによるデジタル資産の採用は「広く受け入れられている」とも述べ、世界中の中央銀行や規制当局とも生産的な会話をしていると言及した。
ペイパルは、デジタル資産の採用を「世界中の何百万もの事業者」が仮想通貨決済の受け入れを可能にすることにより、仮想通貨のユーティリティを強化するとも説明した。
ペイパルのVenmoアプリも先月、仮想通貨の売買機能を導入した。ペイパルは、Venmoの顧客行動調査で、顧客の30%が既に仮想通貨の購入を開始しており、そのうちの20%がコロナウィルスのパンデミックの中で購入を開始したと指摘している。
シェルマン氏は、ペイパルが先月に仮想通貨カストディアンであるCurvの買収を完了したことにも触れ、「Curvの有能なチームは、既存の技術リソースを強化し、効率的で低コストで包括的な新しい金融インフラを形成する取り組みを加速させる」と述べている。