◆本日ビットコイン誕生10周年の節目の日であったが、ご祝儀相場とはならず
◆保有量が大きいにも関わらず動きの無いアドレスの比率が高まりつつある事が低ボラティリティの一つの要因となっていると一部指摘がある

(引用元:Tradingview BTC/JPY,1時間足,bitFlyer)

昨日からのビットコイン相場は比較的落ち着いた展開となっている。31日日本時間明朝に70万円台半ばからやや上昇し、同日午前中には71万円を試す動きもあったが、そこから上振れる力強さは無く、結局ほとんど横ばいの動きとなっている

今週はボラティリティが比較的高まり、動きのある相場展開が見られたが、本日は1日を通して大きな動きは無かった。

本日のファンダメンタル材料

本日はビットコイン誕生10周年という節目の日でもあり、ご祝儀相場が期待されていたものの、動きは乏しかった。だが、コインテレグラフを始め、一部のメディア等が関連の記事を出すなど、業界内的には多少の盛り上がりは見せた。

海外で注目を集めたのは、英規制当局であるFCAが、来年第1四半期に差金決済取引(CFD)やオプション、先物取引といったデリバティブを禁止するか否かを協議すると英フィナンシャルタイムズに語ったニュースや、米国の仮想通貨取引所大手コインベースが新たな資金調達ラウンドで3億ドル(約34億円)を調達し、企業評価額が80億ドルになったと発表したニュースだ。

国内では自主規制団体である日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)がみなし業者の入会受付を開始した事が業界内の注目を集めた。

低ボラティリティの背景

直近、低ボラティリティのビットコイン相場が「退屈だ」とする意見があるが、bitinfochartsのデータによると保有量上位7位を含む大量保有100アドレスのうち9.4%が過去1年取引をしていなかった事が話題となっている。

バックトやフィディリティ参入に関するニュースでも反応は限定的である事もこういった相場環境が背景にあると考えられる。