米国の仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)は30日、新たな資金調達ラウンドで3億ドルを調達し、企業評価額が80億ドルになったと発表した。

シリーズEの株式による資金調達をリードしたのはタイガー・グローバル・マネジメントで、このほか、Yコンビネーター・コミュニティ、ウェリントン・マネジメント、アンドリーセン・ホロウィッツ、ポリーチェーンなど、仮想通貨領域でお馴染みの投資家が参加した。

コインベース によると、資金は仮想通貨の採用を「加速」するために使用する。法定通貨と仮想通貨ペアの取引をグローバルで展開するためのインフラや、将来の新たな仮想通貨をサポートするための基盤を構築するの。また、コインベース 独自のウォレットをさらに発展させる。ブロックチェーンのテクノロジー会社であるサークルと共に、USDコインと呼ばれるステーブルコインを立ち上げたように、新しい「ユーティリティアプリケーション」を創出する予定だ。

コインベースは機関投資家を仮想通貨領域により呼び込もうとしている。同社は、インフラの改善と多様な商品の提供が「機関投資家の100億ドルを開放することにつながる」と主張した。7月に開始したカストディ(保管)ソリューションに機能と新しい暗号資産を追加する計画もあるという。

6月中旬、コインベース のインデックスファンドは、25万ドルから2000万ドル投資する、米国在住の「認定された」大規模な適格投資家を対象に開始された。

仮想通貨市場は動きが停滞気味だが、一方でコインベースは前進を続けており、着々と足場を固めつつあるようだ。