米国の2人の大統領の下でマネーロンダリング(資金洗浄)対策を担当した男がフェイスブックのリブラ協会のCEOに指名された。

5月6日、リブラ協会は、オバマ大統領政権時の財務次官(テロと金融情報)でHSBCの最高法務責任者(CLO)であるスチュアート・レビー氏をCEOに指名した。レビー氏は、ジョージ・W・ブッシュ政権時でもテロ対策担当を務め、米規制当局の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)が定めるアンチマネーロンダリングとテロ対策法の強化・促進に努めた。

マネロン対策で規制当局と足並みを揃える狙いが伺える。

レビー氏は、不法活動を妨げる一方で世界の多くの人を金融システムに組み込めるリブラの可能性を強調した。

「新たな技術によって個人とビジネスによるマネーの送受金が簡単になり、不法な金融活動を発見して防ぐ頑強なコントロールと一緒に金融システムに組み込まれない10億人以上の人々をエンパワーできるようになった」

リブラは、最近ホワイトペーパーを修正。複数の法定通貨の裏付けによるステーブルコインだけでなく1つの法定通貨の裏付けによるステーブルコイン開発も目指すことを認めた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン