スターバックスは、ビットコイン(BTC)やほかの仮想通貨による支払いを受け付けないことを否定した。スターバックスの広報担当者が、米メディアのマザーボードに語った。先週末の米インターコンチネンタル取引所の発表を受け、スターバックスでも仮想通貨支払いが可能になるのではないかとの観測が出ていた

 ニューヨーク証券取引所などの親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)は3日、仮想通貨の新会社を設立するとともに、「バックト(Bakkt)」と呼ぶ「デジタル資産のためのグローバルなプラットフォームとエコシステム」を立ち上げる計画を発表した。米マイクロソフト、ボストンコンサルティンググループ(BCG)、そしてスターバックスの名前が提携先として公表された。

 この大ニュースの発表の後、ブルームバーグやCNBCといった多くの主要メディアでは、スターバックスでビットコインなどの仮想通貨による支払いを受け付けるのではないかとの観測が浮上。例えばCNBCは「ビットコインでフラペチーノが買えるようになるのではないか」と報じていた。

 スターバックスの広報担当者は、マザーボードに対して、「顧客はビットコインでフラペチーノを買うことはできない」とコメント。さらに広報担当者は、新プラットフォーム「バックト」で「ビットコインのようなデジタル資産を米ドルに交換すれば、スターバックスで使うことができる」と付け加えた。さらに最後に次のようにコメントした。

「現在、我々はビットコインの交換・取引を立ち上げることは発表しています。我々は、新プラットフォームの進化に伴い、消費者や規制当局と話し合っていく予定です」

 3日のプレスリリースでは、スターバックスの幹部は「1500万人のリワード会員をもつ、モバイル決済のリーダーとして、お客様の支払いオプションを拡大するためのイノベーションに取り組んでいます」とコメントしている。