仮想通貨貸付プラットフォームのネクソ(Nexo)は、欧州経済領域(EEA)の市民向けに仮想通貨を活用したデビット・クレジットの両機能を持つマスターカードを発表した

8月31日の発表によれば、ネクソカードは、ユーロ、米ドル、英ポンドのステーブルコインを、全世界のマスターカードの1億以上の加盟店でのデビット取引で利用できるようになる。保管された残高には年間最大9%の利息が付くとされている。

一方、ネクソカードのクレジット取引では、ビットコイン(BTC)などの主要な仮想通貨が担保として利用され、使用したクレジットラインに対して年率16%の利息と最大2%のキャッシュバックが提供される。デビット機能とクレジット機能の両方で、端末で利用された際にはユーザーの仮想通貨が即座に法定通貨に変換される。ネクソは、保管資産がレジャーとバックトによって保険がかけられているという。

また、新しいネクソカードは月額手数料がなく、月額2万ユーロまでの外国為替手数料もない。また、月額1万ユーロまでのATM引き出しも可能だ。本人確認(KYC)が通れば、仮想カードと物理カードが発行され、どちらもApple PayとGoogle Payに接続できる。このカードは、EEAの30カ国の市民だけが利用可能だ。

今年初め、ネクソのブルガリアのソフィアにある企業オフィスは、ロシアに対する制裁違反とマネーロンダリング防止法違反の疑いでブルガリア警察によって家宅捜索された。ネクソは、この事件に関連する損害賠償のためブルガリア政府を訴える計画だとしている。地元政府との問題から、ネクソはブルガリアの居住者に対してサービスを提供していない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン