ニュージーランド国営イノベーション機関であるキャラハン・イノベーションは30日、地元の仮想通貨ウォレットと取引サービス企業に33万ドル(約3700万円)の助成金を授与したと発表した。

仮想通貨ウォレット・取引サービスを提供する地場企業ビンバ(Vimba)に資金供与した。同スタートアップ企業は、助成金を使いより多くのサービスを提供し、仮想通貨の取り扱い種類を拡大していくという。また仮想通貨ウォレットをマルチシグ対応にしていく。

R&Dプロジェクト補助金は、研究開発プロジェクトのための共同出資の一種。キャラハンイノベーションの広報担当者によると、プロジェクトの資金の最大40%を拠出し、昨年度には355件に投資したという。

2014年に設立された(当時はマイビットコインサーバーとして登記)オークランド本拠のビンバのプラットフォームは、ニュージーランド居住者に仮想通貨ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)への投資を提供している。これまでにビンバは2回の投資ラウンドを経験しており、今後数週間以内に英国でサービスを開始すると計画だ。

ビンバCEOのサム・ブラックモア氏は、今年の弱気市場にもかかわらず、同社の顧客基盤は「非常に安定している」と述べた。また、ビットコインは少なくとも「ゴールドの時価総額に到達する」という会社の考えを表明した。ビットコインが「希少資産のより効率的でアクセスしやすく安全なバージョン」であるからだ。