仮想通貨リサーチャーのコイン98アナリティクスによれば、仮想通貨取引所バイナンスが2024年に上場した30トークンのうち、1つを除いてすべてが値下がりしているという。
唯一の例外は、ジュピターのネイティブトークンであるJUPで、1月31日の上場以来21.2%上昇し、現在の完全希薄化後価値(FDV)は約80億ドルに達している。FDVは、トークンの全供給量が現在の取引価格で流通していると仮定した場合の時価総額を示す指標だ。
ジュピターは1月に立ち上げられたソラナベースの分散型取引所であり、DefiLlamaによれば、総ロック価値(TVL)は6億1000万ドルを超えている。同取引所の1月31日のエアドロップはソラナ史上最大で、約7億ドル相当のJUPトークンが約100万のウォレットに配布された。

残りのバイナンス上場トークンは上場以来値下がりしており、ほとんどが50%以上の下落を記録している。これまでの最悪のパフォーマンスは、3月に上場したAevoのネイティブトークンAEVOで、90%以上の下落を見せている。
Aevoはカスタムレイヤー2ブロックチェーンネットワーク上で取引を実行し、イーサリアム上で取引を決済する分散型取引所だ。同プロトコルの3月のトークン上場もエアドロップ形式で行われたが、一部のユーザーは不満を抱いた。問題の一部はエアドロップという配布モデルにある。大規模なエアドロップで配布されたトークンの大多数は、上場初日から価値を失い、時には深刻な下落を見せる。また、エアドロップの配分方法が不透明であることも、ユーザーの不満を引き起こしている。