エストニアの仮想通貨取引所DXエクスチェンジは11月3日、取引所を閉鎖すると発表した。顧客に対して「必要なレベルのセキュリティ、サポート、およびテクノロジーを提供するコストは、私たちだけでは経済的に実行可能ではない」ためと説明している。

DXエクスチェンジは今年1月にスタートした仮想通貨取引所だが、9ヶ月で閉鎖に追い込まれた。同社は、売却先を探していると発表の中で述べている。

同取引所は、法定通貨と仮想通貨の交換だけでなく、アップルやフェイスブックといったナスダック上場株をトークン化したものもサポートするとしていた

今回の発表によれば、DXエクスチェンジはすべての入金と取引を停止しており、未処理のオーダーについても既にキャンセルされている。

「取締役会は、今回の決定がDXエクスチェンジが株主のために成功を収め、この困難な市場で競争するための最良のものだと考えている。合併もしくは売却が完了しなかった場合、取引所は業務を再開せず、適切な措置を講じることはできなくなる」

同取引所は、ユーザーの資金は安全であり、合併もしくは売却をするために引き出しを行うように求めている。発表の中では、引き出しに必要な手順も示さされている。必要な手続きを11月15日まで行うよう取引所側は求めている。

今年10月には、アルトコイン専門の取引所コインエクスチェンジが閉鎖を発表している。コインエクスチェンジも運営を続けるための「必要なレベルのセキュリティとサポートを提供するためのコストが収益を上回っている」ことを理由として挙げていた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版