マウントゴックス(MT.Gox)のコールドウォレット内にあった1万6000ビットコイン(BTC)と1万6000ビットコインキャッシュ(BCH)が26日、ウォレットから移された。クリプトグラウンドが提供しているマウントゴックスのウォレット追跡データからわかった。
ウォレットはマウントゴックスの破産管財人、小林信明氏が管理している。データによれば、ウォレットから1億4400万ドル(約157億円)相当の1万6000BTCと、2170万ドル(約23.7億円)相当の1万6000BCHが移された。BTCとBCHは2000ごとに分けて、様々なアドレスに移動された。そしてBTCは2つのトランザクションで単一のBTCアドレスに統合され、BCHは4つのトランザクションで単一のBCHアドレスに統合された。
投資家でビットコイン信者のAlistari Milne氏は、仮想通貨コミュニティは「(移動されたコインが)売却されたのか、ほかの何らかの理由で動かされたのかどうかわかっていない」とツイッターに書いている。
Looks like 16k BTC from Mt Gox were consolidated to this address
— Alistair Milne (@alistairmilne) April 26, 2018
We obviously don't know if they were sold or just moved for some other reasonhttps://t.co/rr05Vn7Fnv pic.twitter.com/eMS1vMCG3l
マウントゴックスの破産管財人は、昨年12月から今年2月にかけて約4億ドル相当の仮想通貨を売却している。仮想通貨コミュニティの中では、その売却が相場の下落を招いたとするものもいる。
マウントゴックスはかつて世界最大のビットコイン取引所だったが、14年2月に約85万BTC(当時の価格で4億6000万ドル)がハッキングで盗まれた。警察による捜査はまだ続いている。
4月はじめ、マウントゴックスの元CEO、マーク・カルプレス氏は、債権者に支払った後に残る16万BTCについて、「欲していない」と語った。