ナスダック上場のビジネスインテリジェンス企業のマイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOは、4億ドル(約420億円)にものぼる準備資産のビットコイン(BTC)をいつでも清算できると述べている。マイクロストラテジーは現金の代わりとなる資産としてビットコイン購入したことで有名となった。計2回のBTC購入で約4億ドル相当のBTCを保有している。

9月22日のブルームバーグとのインタビューで、セイラー氏は「ボラティリティは実際に売る理由とはならない」と語ったが、代替資産の利回りが急上昇した場合、マイクロストラテジーが持つ3万8250BTCをすぐに売却することはいとわないと述べた。

今年6月、クジラがビットコインの価格を9,000ドル以下に沈めたと言われたように、大量保有者が仮想通貨を売却すれば、大幅な価格下落を簡単に引き起こしてしまう可能性がある。マイクロストラテジーは、78,338個のオフチェーントランザクションでビットコインを取得したが、セイラーCEOはそれらの売却はより簡単なものになるだろうと述べている。

「私たちは、いつでもそれを清算することができる」と、セイラー氏は述べている。「2億ドルのビットコインを清算する必要があった場合、土曜日に清算できると思う」と語っている。

マイクロストラテジーは、8月11日に2万1454BTCを2億5,000万ドルで購入した。その後、9月に入って、1万6796BTCを1億7500万ドルで追加購入している。

現在、保有資産の総額は約4億150万ドルにも上る。最近の仮想通貨の下落でそのリターンはマイナスとなっているが、ビットコインは今年はじめから中長期的には上昇トレンドとなっている。

セイラー氏は、ビットコインは「価値の保存手段として順調に拡大している」と述べている。今回のブルームバーグのインタビューでも「ビットコインは現金を保有するよりもリスクが低く、金を保有するよりもリスクが低いと確信している」と、セイラー氏は語っている。さらにセイラー氏はほかの企業がおそらく6ヶ月以内にビットコインに投資するだろうと予測している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン