ビットコインは「非常に不安定な年における安定した投資対象になってきたー」。米富裕層の別荘地として知られる米フロリダ州マイアミのフランシス・スアレス市長が、ツイッターでビットコインに好意的な発言をしている。

発言はスアレス市長が「世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち(ベン・メズリック著、文藝春秋)」を読み進める際のコメントだった。同書は米フェイスブックの創業者兼CEOであるザッカーバーグ氏の学友で、仮想通貨取引所ジェミナイ等を経営するウィンクルボス兄弟に焦点をあてたノンフィクション作品だ。同書を「いかにビットコインが非常に不安定な年における安定した投資対象になってきたかについての素晴らしい洞察」だとした上で、米国の仮想通貨資産マネジメント会社モーガン・クリーク・デジタルの創業者であるアンソニー・ ポンプリアーノ氏(通称ポンプ)に対しておすすめの書籍を聞くなど、仮想通貨について勉強熱心のようだ。

これをうけタイラー・ウィンクルボス氏が「サイン入りの同書をお持ちする」と反応した他、ポンプリアーノ氏は「マイアミはビットコインの街になりつつある」とした。

これに先立ってスアレス市長は「マイアミが米初の仮想通貨を中心にすえた自治体になるべき」という声に対して「積極的に検討している」と返答もしている。 

スアレス市長は2017年11月に無党派候補として当選。政界進出する前は弁護士や不動産関連企業経営等をしていた。

海外からの直接投資が多く規制も緩やかなマイアミはこれまでも仮想通貨に友好的な都市として知られてきた。年初には大規模な「北米ビットコインカンファレンス」のホスト都市として業界著名人も集っていた。

(参考記事「マイアミ国際空港に仮想通貨ATMが登場! 設置会社「ビットコインで旅行する人が増えている」、「なぜマイアミとUAEの不動産業界はビットコインを取り入れつつあるのか?」)