仮想通貨の熱狂的な支持者、ジョン・マカフィー氏が立ち上げた仮想通貨取引所「マカフィーマジック(McAfeeMagic)」が、開設直後にハッカーの標的となり、大量のアクセスを行いサービスの機能停止を狙う「サービス妨害(DoS)攻撃」を受けたという。マカフィー氏が6月12日のツイートで明らかにした。
マカフィー氏によると、マカフィーマジックに利用しているウェブサーバーが、サービス拒否攻撃ツール「高軌道イオンキャノン(HOIC。High Orbit Ion Canon)」により、複数のコンピューターを利用した攻撃を受けたそうだ。
サイバーセキュリティ企業インパーバ(Imperva)によると、HOICは、オープンソースソフトウェア(OSS)のネットワークストレステストおよびサービス拒否攻撃ツールという。「HTTP規格に準拠した(GETおよびPOST)要求をウェブサーバーに行い、標的システムの処理を飽和させる」ことで、ネットワークに負荷をかけているそうだ。「高軌道イオンキャノン(HOIC)」という名称は、「コマンド&コンカー」というゲームに登場した仮想の兵器「低軌道イオンキャノン(LOIC。Low Orbit Ion Cannon)」に由来している。
しかしマカフィー氏は、同日マカフィーマジック(のウェブサーバー)が再びアクセス可能になったことをツイートした。同氏によると、マカフィーマジックでは8種類の仮想通貨の取引が可能なほか、プロの仮想投資家の取引を学べるシャドウトレード機能、OTC(店頭)取引での仮想通貨購入などをサポートしているそうだ。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版