英ロンドン拠点で550億ドルを運用するヘッジファンド大手のマーシャル・ウェイスが、仮想通貨やブロックチェーンへの投資に本格的に乗り出すことがわかった。フィナンシャルタイムズが6日に報じた。これまでにサークルへの資金調達ラウンドに参加しているが、自社で仮想通貨企業を対象としたポートフォリオを構築する。

報道によると、匿名の情報筋がデジタル資産業界への投資を対象として専用ポートフォリオの立ち上げを準備していると明らかにしたという。特にブロックチェーンや仮想通貨、ステーブルコインを使った決済システムで活動する民間のデジタル金融企業への投資を行う。

この新しいデジタル・ファイナンス・ポートフォリオは、マーシャル・ウェイス・アジアのチーフ・エグゼクティブであり、インドのフィンテック企業「Niyogin」の共同設立者であるアミット・ラジパル氏が率いるとされる。

報道によると、ポートフォリオは、新たに立ち上げたヘルスケア・ファンドと同様のアプローチを採用する。まず上場前の企業への投資を対象とし、上場後は保持することになる。

マーシャル・ウェイスは、新しいポートフォリオの規模について、まだ潜在的な投資家と話し合っていると報じられている。

マーシャル・ウェイスは5月、テザー(UDST)に次ぐ時価総額2位のステーブルコインであるUSDコイン(USDC)を手がける米国の大手フィンテック企業サークルの4億4000万ドルの資金調達ラウンドに参加した。