マレーシアの中央銀行であるマレーシア国立銀行(BNM)のアブドゥル・ラシード氏副総裁は、2020年中に現金取引において2万5000リンギット(約66万円)の上限を設ける計画を明らかにした。英字新聞ザ・スターが7日報じた

高額の取引を制限することでマネーロンダリングやテロ資金供与などの違法取引にお金を流れるのを防ぐ狙いがある。

ラシード副総裁によると、2万5000リンギットの制限は、商品やサービスの支払いを含む現金に関わる全ての取引に適応されるという。

今回の政策に関する一般家庭の影響については、ラシード副総裁は、多くの世帯の支出は約8000リンギット(約21万円)であり、今回の取引制限よりも「はるかに少ない」としている。

ラシード氏は匿名性のある現金取引の制限の必要性を強調。現地メディアへの取材で以下のように述べた。

現金は広範囲にわたり違法活動に悪用され続けている。この法案は悪用のリスクが高い多額の現金取引をターゲットにしており、商品やサービスの少額での取引を妨げるものではない