個人間の仮想通貨取引サービスを提供するローカルビットコインが、イラン在住ユーザーの利用を禁止した。5月24日、同社ウェブサイトで明らかになった。イランでのビットコイン人気は高く、昨年9月には米国制裁によるリアル下落を背景にビットコインは一時267万円をつけた。今回の禁止措置でビットコイン取引活動が下火にならないか懸念される。

(ローカルビットコインのイラン語ページ(記事掲載時点) 出典: ローカルビットコイン

ある情報筋がコインテレグラフに送ったメールによると、ローカルビットコインがイランでの利用を禁止する理由は、同社が拠点とするフィンランドの規制遵守のため、また米国が他の取引所に制裁措置を課しているためだという。

コインベースとバイナンスも、現在イラン在住のユーザーをサポートしていない。

イラン在住ユーザーがローカルビットコインを利用するメリットの1つと言われているのが、クレジットカードやオンラインでの支払いが不要だという点だ。先の情報筋によると、国際的な銀行口座を持たないイランのユーザーが仮想通貨を購入・取引できることを意味しているという。

記事掲載時点において、コインテレグラフがローカルビットコインに送った質問に対する返信はない。

中東の大手メディア「アルジャジーラ」が2019年1月、制裁回避の手段としてイランが独自仮想通貨の発行を計画していると報じた

翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。

編集 コインテレグラフ日本版