仮想通貨ビットコイン(BTC)のライトニングネットワーク(LN)の開発を手がけるライトニング・ラボは、シリーズAの資金調達ラウンドにおいて1000万ドル(約11億円)を調達した。同社共同設立者兼CEOのエリザベス・スターク氏が2月5日に明らかにした。LNの開発強化、開発者エコシステムの拡充に資金を割り当てる予定という。
なおスターク氏によると、LN仕様(BOLT)に完全準拠したフルノード実装「lnd」(Lightning Network Daemon)(ベータ版)を約2年前からリリースしており、すでに4000人以上の開発者およびテスターが貢献しているという。その他、30社以上が(自社製品などに)統合しているそうだ。
ライトニング・ラボ初のプロダクト「ライトニング・ループ」を発表
またライトニング・ラボは、同社初のプロダクションリリースにあたる「ライトニング・ループ」(ベータ版)を発表した(Github上にソースコードを公開済み)。ライトニング・ループは、スタートアップ、ノード(コンピューター)管理者、ユーザーがLNを介し効率的に資金を送受信できることを目的としている。
ライトニング・ループ利用者は、BTCメインチェーンとLN間における資金の移動を、事前に設定したバッチ処理により一括で行える。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版