米リバタリアン系のシンクタンク「コンピティティブ・エンタープライズ・インスティチュート」が米証券取引委員会(SEC)が仮想通貨にとって最大の脅威となっているというリポートを11日に発表した。
コンピティティブは、仮想通貨とブロックチェーンは大変革を起こすイノベーションだが、「負荷の大きい規制」によってその成長が妨げられていると指摘。とりわけSECについて次にのように厳しく批判した。
「米国の規制機関の中でもSECより仮想通貨とブロックチェーン技術に対して脅威をもたらしているものはない」
コンピティティブは、もしSECが仮想通貨を証券とみなしたら個人投資家をしめ出すことになると強調。初期の株投資から個人投資家を締め出した2002年の「上場企業会計改革および投資家保護法」や2010年の「ドットフランク法」の二の舞になると警告した。
さらにコンピティティブは、証券かどうかの判断をするときに用いるハウェイ・テストも批判。ハウェイ・テストは、SECに「多くの仮想通貨を証券として規制する権力を与える」とし、他の投資商品より仮想通貨が不利に扱われることを許容することになると述べた。
翻訳・編集 コインテレグラフ 日本版
原文 Libertarian Think Tank Criticizes US SEC’s Approach to Crypto and Blockchain