米仮想通貨資産マネジメントのレジャーXが現物受け渡しのビットコイン先物を計画していることが明らかになった。レジャーXの共同創業者ジュシカ・チョウ氏がThe Blockとのインタビューで話した。すでに現物受け渡しのビットコイン先物を計画しているバックトやErisX、Seed CXなどに仲間入りすることになる。

チョウ氏によると、レジャーXはすでに規制当局に申請をしているという。

現物受け渡しの先物とは、投資家が先物の指定受渡日に現物、つまりビットコインを受け取る金融商品。現金で受け取るシカゴオプション取引所(CBOE)と米シカゴ先物市場(CME)のビットコイン先物とは異なる。

レジャーXは、個人投資家向けのプラットフォームOmniに力を入れており、ビットコイン先物申請もその一貫。Omniでは個人投資家向けに先物やスワップ、オプション取引を取り揃えるという。

現物受け渡しのビットコイン先物は、バックトが手がける最初の金融商品として市場関係者から期待されている。バックトはニューヨーク証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所が手がける仮想通貨プラットフォームだ。

またマネックスグループなどが出資する米国の仮想通貨取引所ErisXも、今年中にビットコイン先物の開始を目指している

レジャーXは、今年2月にビットコインのマイナーに支払われる報酬が半減する日と関連付けた特有のデリバティブ商品を発表。また「レジャーXボラティリティ指数(LXVX)」(別名、「ビットコイン恐怖指数」)というビットコインのボラティリティ(価格変動幅)を示す指数を発表したことでも知られている。