仮想通貨資産マネジメントのレジャーXが14日、コインテレグラフ に対して、初めてビットコイン(BTC)のボラティリティ指数を発表したと明らかにした。今後、ビットコインは上がるのか、下がるのかを予想する上で重要な指数になるかもしれない。

米商品先物取引委員会(CFTC)によって認可を受けているレジャーXは、「レジャーXボラティリティ指数(LXVX)」というビットコインのボラティリティ(価格変動幅)を示す指数を発表した。コインテレグラフに共有されたプレスリリースには、次のように書かれている。

「LXVXは、ビットコイン相場における恐怖と不透明感を取り入れる。VIX(ボラティリティ・インデックス)が株式市場の恐怖指数と呼ばれるように、LXVXは「ビットコイン恐怖指数」と呼ぶことができるだろう

VIXは、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出する指数で、株式市場の投資家心理を測るのに用いられる。レジャーXは、すでに売買されたビットコインのオプション取引のデータを使ってLXVXを算出するという。

ちなみに現在のLXVXは66.91。過去1ヶ月でみると、最近はビットコインのボラティリティは下がっている。

(引用元:レジャーX 「レジャーXボラティリティ指数(LXVX)(1カ月))

 

将来的にはデリバティブも?

The Blockによると、レジャーXは、LXVXに連動したデリバティブ商品の立ち上げも考えている。レジャーXのポール・チョCEOは、次のように述べたという。

「我々はビットコイン用のVIX商品を立ち上げるかもしれない。仮想通貨の価格変動に連動した最初の商品の一つになるだろう」

ビットコインをはじめとする仮想通貨のボラティリティは、株より高い。チョCEOによると、ビットコインのボラティリティは株の3倍だという。

より良い投資判断をするため、ボラティリティに関する有益な情報提供をする企業もある。

機関投資家向け仮想通貨投資プラットフォームを手がけるSFOXは先日、「仮想通貨コミュニティーはデータ不足」とし、2018年にボラティリティ(変動幅)を高めた重大イベントを振り返った

デリバティブとは、金融関連の商品全般を意味する。一般的に金融派生商品と言われ、株式や債券といった金融商品のリスクを低減させること、もしくはリスク承知で高収益を獲得することなどを目的に考え出された金融商品。具体的には、先物取引、オプション取引、スワップ取引があり、さらにそれらを組み合わせた取引も存在しその多様性は増え続け、利便性も高まっているといえる。

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