インドのバンガロールを拠点として、新たに仮想通貨(暗号資産)取引所BitPoloが立ち上がり、6日から運営を開始した。3月に最高裁判所が中央銀行の仮想通貨禁止命令を違憲と判断した後で初めての新規取引所開設となるなど、国内で活動が活発化している。

BitPoloはインドルピー(INR)の入出金やビットコインなど主要通貨の法定通貨ペアをサポートしている。

BitPoloの最高経営責任者を務めるスレシュ・チャウダリー氏は運営開始を知らせる発表文の中で。チームは弱気市場の最中に作られ、取引所の開始は新型コロナウイルスのロックダウンの中で行われたのは適切だとの見解を示している。

「世界はパンデミックや景気後退の中で、ゆっくりと慎重に正常化に向かっている。我々は伝統的なアセットクラスの脆弱性を予見したように、仮想通貨市場は大きな可能性を提供しているように思える」

インドでの仮想通貨取引が急増

インドの大手仮想通貨取引所WazirXの創業者兼CEOを務めるニシャル・シェティー氏はコインテレグラフに対し、3月と4月の両月ともに前月比80%以上の取引量増加があったことを明らかにした。

さらにユーザーの登録者数も着実に増加しており、最高裁の仮想通貨禁止令の違憲判断後の環境改善や取引所などが率先して行ったソーシャルメディア上のキャンペーン「#IndiaWantsCrypto」によるものだという。

さらに取引所が好調を維持している要因として株式市場がロックダウンしていることによって、多くの市民が投資の代替手段としてビットコインに注目するようになったという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン