9月に2億7900万ドル(300億円)ほどの仮想通貨(暗号資産)が流出した取引所KuCoinは、11月11日、大半の資金を回収したと発表した。KuCoinの共同創業者兼CEOであるジョニー・リュー氏によると、ハッキングで失った資金の84%を回収した。

回収方法は「オンチェーンでの追跡、契約のアップグレード、そして法的手段」によるものだという。今後、仮想通貨の償還について事件が解決次第、詳細を発表するという。

KuCoinは、ハッキング事件以降で、176のトークンを対象にサービスを再開した。残りのトークンを対象にしたサービスは、11月22日までに再開する予定だ。KuCoinで取引可能なトークンは、全部で230ある。

KuCoinは、どのくらいの仮想通貨をハッキングで失ったか正確な数字は公表していない。当初は1億5000万ドル相当としていたが、ブロックチェーン分析企業チェ稲荷シスは2億7500万ドルにのぼると推定していた。

リュー氏は、ハッキング事件直後にコインテレグラフの取材に応じ、ビットコイン(BTC)やイーサ(ETH、ERC20のトークンが入ったホットウォレットが影響を受けたと話していた。

先月、リュー氏は、「9月26日にKuCoinで起きたセキュリティ事件の容疑者を発見した」とし、警察も正式に操作を開始して行動を起こすだろうと述べた

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン