韓国の仮想通貨取引所ビッサムがハッキングされて300万EOS(約14億円)を含む巨額仮想通貨が流出したと、仮想通貨投資会社プリミティブ・ベンチャーズの創業メンバーであるドビー・ワン氏が30日にツイートした。

ワン氏は、ビッサムのセキュリティ監査をしている企業から確認を取ったという。ビッサムは昨年6月にも20億円近くのハッキング被害を受けていた。もし今回の巨額ハッキングが事実であるなら、ビッサムは1年未満に2回の巨額ハッキング事件に巻き込まれたことになる。

ワン氏は、仮想通貨インフルエンサーとしても知られており、バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)、仮想通投資会社ギャラクシー・デジタル創業者のマイク・ノボグラッツ氏をはじめ数多くの業界の大物にフォローされている。

執筆時点でビッサムによる正式な発表は確認されていない。

ビッサムのセキュリティ監査企業によると、ビッサムはEOSのアカウントg4ydomrxhegeの秘密鍵を盗まれた。ハッカーのアカウントはifguz3chmamgで、全てのEOSはそこに送金されているという。

またワン氏によると、仮想通貨XRP(リップル)のウォレットアドレス(rLaHMvsPnPbiNQSjAgY8Tf8953jxQo4vnu)もハッキングされ、2000万XRP(約6.8億円)も盗まれたそうだ。

ビッサムは昨年6月、2016BTC(ビットコイン)と2219ETH(イーサリアム)など約18.7億円(当時)がハッキングにより盗まれた。