仮想通貨カストディアン銀行であるアンカレッジ・デジタルは、新たな資金調達ラウンドを終了した。その評価額は30億ドルを超えた。

アンカレッジ・デジタルは15日、投資会社大手KKRが主導するシリーズDの資金調達ラウンドで3億5000万ドルを調達したと発表した

発表によれば、KKRが仮想通貨業界の企業に直接投資するのはこれが初めてだ。KKRは、テクノロジー分野への株式投資に特化した次世代テクノロジーグロースファンドⅡを通じて、アンカレッジに投資した。

「機関投資家がデジタル資産にアクセスできるようにするパイオニアとして、アンカレッジは最新のセキュリテイと使いやすさの両方のベストプラクティスを組み合わせた、クラス最高の機関投資家向けデジタル資産プラットフォームを構築した」と、KKRのテクノロジー成長株チームのシニアリーダーのベン・ぺダーソン氏は述べている。

新しい資金調達ラウンドには、投資銀行のゴールドマンサックスや、サム・バンクマン-フリード氏が率いる仮想通貨企業アラメダリサーチ、大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセンホロウィッツ、大手決済企業ペイパル、仮想通貨取引所クラーケンなどにも参加している。

調達した新しい資金で、アンカレッジ・デジタルはインフラや製品提供をさらに拡大させ、2021年までにスタッフを175%増加させるという。

「この資金提供により、アンカレッジ・デジタルはこの急速に新開する市場に対する組織的な需要を満たすことができる」と、アンカレッジ・デジタルの共同創設者兼社長であるジオゴ・モニカ氏は述べている。