インドネシアの仮想通貨取引額 2024年1～10月で300億ドル突破

インドネシアの仮想通貨取引額　2024年1～10月で300億ドル突破

インドネシアの仮想通貨市場は、2024年1月から10月の期間において取引額が300億ドルを超え、前年比350%の増加を記録した。これは2021年の強気市場以来の最高額になる。

インドネシアの商品先物取引監督庁のデータによれば、2023年の仮想通貨取引額は約65億ドルで、2022年の推定194億ドルから大幅に減少していた。

インドネシアの仮想通貨市場の復活

インドネシアの仮想通貨市場は、2021年に約540億ドルの取引額を記録したが、長期にわたって乱高下を経験している。2022年には、政府が導入した「二重課税」政策が大きく影響し、標準的な利益税に加えて仮想通貨利益に0.1%の税が課された。

このような逆風にもかかわらず、最近の指標はインドネシア市場が回復していることを示しており、2024年の取引総額は過去2年間の合計額を上回っている。

チェイナリシスのグローバル仮想通貨採用指数によれば、インドネシアは同指数で世界第3位に位置する。オセアニア/アジア市場は地理的に見て世界の仮想通貨採用のトップエリアであり、トップ10の国のうち7カ国がこの地域に含まれている。

インドネシアの仮想通貨投資家の60%以上が30歳未満であると報告されている。一般的に1985年から2004年生まれの「ミレニアル世代」が世界的に仮想通貨を多く保有しているとされるが、オセアニアとインドネシアでは欧米市場よりも若い年齢層が高い採用率に寄与している。

インドネシアでは、最近の政策変更が9月の仮想通貨ラリーに寄与した可能性があり、政府は2024年のCoFTRA規制（PerBa）第9号を通じて機関投資家への制限を緩和した。