4月にインド市場にデビューしてからわずか3日後、米国を拠点とする仮想通貨取引所コインベースはこの地域で最も人気のある決済サービス「ユナイテッド・ペイメント・インターフェイス(UPI)」の使用を突然停止した。コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、このサービス中断はインド中央銀行からの「非公式な圧力」によるものであったことを明らかにした。

コインベースの2022年第1四半期の決戦説明会で、アームストロング氏は同社のグローバル展開と規制の問題について語った。インドの決済サービス提供に関する最近の混乱について質問されrと、アームストロング氏は次のように語っている。

「ローンチの数日後、インド準備銀行からの非公式な圧力により、UPIを無効にすることにした」

2020年3月にはインド最高裁の判決(中央銀行による仮想通貨の禁止措置を違憲としたもの)が出ているものの、アームストロング氏はインド政府が「(仮想通貨に)それほど積極的ではないようだ」と述べている。

同氏はインド政府の態度について「最高裁の判決に違反しているのではないかという懸念がある」と述べている。

「基本的に彼らは舞台裏でソフトなプレッシャーをかけ、UPIを通じた支払を無効にしようとしている。私たちは、彼ら最高裁の判決に違反しているのではないかという懸念を持っている」

インドで規制上の問題に直面したわけだが、コインベースは仮想通貨投資家の需要に応えるため、他の支払方法を導入し、インドで再出発する準備を進めているという。そしてアームストロング氏は次のように締めくくっている。

「自由世界や民主主義国家のほとんどでは、仮想通貨は最終的に規制され、合法化されることになるだろう。そして、それを推進する方法は行動を起こすことだ」