仮想通貨データ分析のメサーリは、同社が手掛ける仮想通貨取引高の指標「Real Volume」に新しい取引所を追加した

この指標は、水増し取引(ウォッシュトレード)を含めずに取引所のランキングを行うという試みだ。

従来はバイナンス、ビットフィネックス、ビットフライヤー、ビットスタンプ、クラーケン、ジェミナイ、コインベースプロといった取引所を上位10社の取引所として選んだ。

今回は、方法論を変更し、フォビやOKEx、日本のリキッド(Liquid)、韓国のビッサム、アップビットといった取引所がトップ10の中に入った。バイナンスは引き続き、トップ10の中で1位となっている。

新しいアプローチでは、サードパーティの統計を使用して取引所の取引高をスコアリングしているという。

「コインゲッコー、コインマーケットキャップ、クリプトコンペア、クリプトウォッチ(クラーケン)、ノミックス、およびFTXの取引高モニターに加え、チェイナリシスおよびその他のオンチェーンデータプロバイダーからのトランザクションデータ、トップトレーダーからの事例データを使い、取引所のランキング、評価、流動性の推定を行った」

その結果、韓国と中国の取引所では「50%のヘアカットを適用」し、実際の取引高を推定したという。

メサーリ共同創業者のライアン・セルキス氏は、今回の変更はより正確性を追求するためのものだと述べ、今後も方法論は定期的に見直していくとしている。

「重要なことは、構成する取引所を追加・削除するために、四半期ごとに方法論を見直し、取引高の調整パロメーターを微調整していく」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン