仮想通貨取引所Hotbitは、29日にサイバー攻撃が試みられた後、すべてのサービスをシャットダウンした。

「Hotbitは、2021年4月29日午後8時頃に深刻なサイバー攻撃を受け、いくつかの基本的なサービスが麻痺してしまった」と、Hotbitはウェブサイトで通知している

ハッカーはHotbitのウォレットへのアクセスに失敗したが、プラットフォームのユーザーデータベースに侵入することに成功したという。したがって、Hotbitチームは、取引所からだと主張するメールに注意するように顧客に警告した。

メンテナンスが進行中で、すべての通常のオペレーションが一時停止している。Hotbitは損失を防ぐために保留中の取引注文もすべてキャンセルされたという。

Hotbitの発表によると、メンテナンスは少なくとも7日間続き、調査とシステムアップグレードには2週間かかる可能性があるとしている。

Hotbitの最高セキュリティ責任者であるアレックス・チョウ氏は、取引所のテレグラムグループでユーザーに対して、ユーザーの資金はハッキングの影響を受けていないと説明している。

「攻撃者は資金を盗み出そうとウォレットサーバーに侵入しようと試みたが、Hotbitリスクコントロールシステムによって、この攻撃は特定されて阻止された。すべてのユーザーの資金は安全だ」

「同時に、Hotbitはホットウォレットのすべての資金をコールドウォレットに転送する過程にある」と付け加えている。

Source: Etherscan

実際、イーサリアムのトランザクション監視ツールのEtherscanのデータをみると、Hotbitの既知のウォレットの1つから別のアドレスへと1400万ドル相当の複数のアルトコインが移動している。

ただソーシャルメディアやテレグラムのコメントをみると、メンテナンス期間の長さは、Hotbitユーザーの間で大きな不安を招いているようだ。