仮想通貨運用会社のグレイスケール・インベストメンツは、現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)について、JPモルガンやゴールドマン・サックスを含む複数の企業と協議中であると報じられている。
1月4日のブルームバーグの報道によると、グレイスケールは2つの投資銀行との話し合いを行っている。これはグレイスケールが米証券取引委員会(SEC)にETFの修正提案を提出してから1週間も経たないうちである。その修正提案には指定参加者は記載されていなかった。
一方、別のメディア報道によると、ゴールドマン・サックスもブラックロックのETFに指定参加者として機能するために話し合いを行っているという。
ブラックロックは既にジェーン・ストリートとJPモルガンをビットコインETFの指定参加者として名前を挙げて、S-1申請を改訂している。
指定参加者はETFの管理において重要な役割を果たす。それはファンド内の株式の拠出と償還を促進するために機能する。ETF発行者は複数の金融機関を指定参加者として指名できる。
特に、ETF申請者はS-1またはS-3提出において指定参加者を名前を挙げる必要はなく、他の金融企業が参加する可能性がまだあることである。
JPモルガンは既に複数の提案された現物型ビットコインETFの指定参加者として名前が挙げられているが、ゴールドマン・サックスはカントール・フィッツジェラルドやジェーン・ストリートなど、他のウォールストリートの巨人たちと共に、他のETF発行者の指定参加者の役割を果たす可能性がある。
ゴールドマン・サックスはこれまで仮想通貨やデジタル資産セクターに対して中立的な立場を保っていた。12月27日のフォックスビジネスとのインタビューで、ゴールドマンのデジタル資産部門の責任者であるマシュー・マクダーモット氏は、ビットコインETFが承認されれば仮想通貨市場の成熟に役立ち、より幅広い機関投資家によるデジタル資産への投資を促進するだろうと述べた。
ビットコインのETFは米国で承認されたことはない。しかし、一部のETFアナリストは1月10日までに承認される可能性は90%と予測している。
現在、14の資産運用会社がビットコインETFの発行を検討している。ETFが承認されれば、機関投資家は米国でビットコインにエクスポージャーを得ることができる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン