仮想通貨資産運用会社グレースケール・インベストメンツは新たな事業部門を設立し、3つの新しい仮想通貨特化型の上場投資信託(ETF)を提案して、米証券取引委員会(SEC)に承認を求めている。

5月9日、グレースケールは新たな事業部門であるグレースケール・ファンズ・トラストを立ち上げ、多くの上場金融商品を管理することができるようにしたと発表した

グレースケールは、これまで規制当局から仮想通貨関連のETFが認められていないにもかかわらず、3つの新しい仮想通貨特化型ETFの登録申請をSECに提出した

新しいファンドには、イーサリアム先物ETF、グローバル・ビットコイン・コンポジットETF、プライバシーETFの3つが含まれる。

グローバル・ビットコイン・コンポジットETFは、ビットコイン(BTC)に関連する、またはビットコインによって裏付けられた上場取引商品に投資するもので、ビットコインのマイニング企業も含まれる。

同様に、イーサリアム先物ETFはイーサ(ETH)の将来の価格に間接的なエクスポージャーを可能にするものだ。

提出書類によれば、グレースケール・プライバシーETFは、ブロックチェーンベースのプライバシーテクノロジーに取り組む企業に投資する。

 

SECがグレースケール・ファンズ・トラストに関連する登録申請を承認するまで、これら3つのETFは一般に購入できない。

この発表は、グレースケールが17億ドル規模のグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)をスポット型ビットコインETFに転換することに関して、SECとの間で裁判所で争っている最中に行われた。

グレースケールは1月13日、SECがスポット取引の上場投資商品と先物商品を不当に区別して扱ったとしてSECを提訴した

「ビットコイン先物市場とスポットビットコイン市場の価格には99.9%の相関がある」と、グレースケールはSECに対する陳述書で述べている

SECはこれまで、BTCの将来価値にエクスポージャーできるビットコイン先物ETFをいくつか承認しているが、投資家を潜在的な詐欺や市場操作にさらす懸念を理由に、スポット型のビットコイン投資商品の申請をすべて却下してきた