世界最大の仮想通貨資産運用会社グレイスケールは5日、同社が保有するXRPを清算し、その資金でビットコインやビットコインキャッシュ、ライトコインを買い増ししたと発表した。
グレイスケールは時価総額上位の銘柄で構成される投資信託「デジタル・ラージ・キャップ・ファンド(Digital Large Cap Fund、DLCファンド)」からXRPを除外した。XRPは4日に売却された。売却前はXRPはDLCファンドの1.46%を占めていた。
DLCファンドの取引先であるデジタルカレンシーグループ子会社のジェネシス・グローバル・トレーディング社がXRPの取引をまもなく一時的に停止すると発表したことが理由としている。
ジェネシス・グローバル・トレーディングは1月15日に全てのXRP取引を停止する。
今回の売却によってファンドの比率はビットコインが81.63%、イーサ(ETH)が15.86%、BCHが1.08%、LTCが1.43%となっている。これは1株あたり、0.00047489 BTC、0.00287011 ETH、0.00047537 BCH、0.00167314 LTCを表している。
3/ $XRP was removed following DLC Fund's Quarterly Review (12/31/20). No others assets qualified for inclusion. The below table highlights DLC Fund’s weightings as of January 4, 2021: $BTC $ETH $BCH $LTC pic.twitter.com/g3QQEf0kd8
— Grayscale (@Grayscale) January 5, 2021
グレイスケールは、XRPについて「DLCファンドの四半期レビュー(2020年12月31日)に続いて削除された」と述べ、その他の資産はファンドに組み入れる資格がないとした。
グレイスケールの運用資産は最近、初めて200億ドルを突破。ビットコインやアルトコインに対する機関投資家の需要が増加していることが表れている。グレイスケールはビットコインを大量に購入しており、12月に採掘されたビットコインの約3倍のBTCを購入しているとされる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン